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第3話 / 全5話 · 306字 · 約1分
誕生日の前夜、嵐が屋敷を包んだ。
停電の闇の中、悠真は静かに立ち上がった。
「先生は外の人間だ。だから、まだ助かるかもしれない」
「どういう意味だ」
「血だけじゃない。知ることも継承なんです」
その瞬間、門が軋み、声がはっきりと響いた。
――書け。
私は蔵へ走った。手記の最後の頁に、見覚えのない新しい文字が浮かび上がっていた。
「外の者が書けば、血を越える」
背後で鈍い音がした。
振り返ると、階段の下に悠真が倒れていた。
目を見開いたまま、かすれた声で言う。
「先生……次は、あなたが“胆戦心驚一族”です」
息が止まった