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3話:魔法学園!?

第3話 / 全4話 · 922字 · 約2分
天乃あやめ「(窓にへばりついて絶句する)……ちょっと待って。私、普通の学校に引っ越してきたはずだよね……!? ここ、もしかして魔法学園なの――!?」
――ガチャリ。
職員室の重い扉が内側から開き、背筋のピンと伸びた女性が現れた。
黒いローブを身に纏い、冷徹そうな瞳が眼鏡の奥できらりと光る。
魔女の先生「廊下で大声を出しながら窓に張り付いているのは、編入生の天乃あやめさんですね?」
天乃あやめ「ひゃっ、はいっ! 天乃あやめです!」
魔女の先生「私はあなたの担任の、黒川(くろかわ)です。……ふむ、挨拶の前にその顔。まだ現状を理解していないようですね。ついて来なさい、教室へ案内します」
――黒川先生はコツコツとヒールを鳴らし、厳しい表情のまま歩き出す。
あやめは慌ててその後に続いた。
黒川先生「(歩きながら冷淡に)我が校は由緒正しき魔術師の育成機関。
天乃さん、あなたが今までどんな一般社会で生きてこようと関係ありません。ついて来られない者は容赦なく落第させます」
天乃あやめ「ら、落第……!?(やっぱりここ、本物の魔法学校なんだ……!)」
――2人が渡り廊下を通りかかったその時。
開け放たれた窓の下、広い校庭から賑やかな声が響いてきた。
体育の先生「おーい! 体幹を意識しろ! ほうきに遊ばれるなよー!」
天乃あやめ「(思わず足を止めて下を見る)……わぁ……!」
――校庭では、体操着を着た生徒たちが一斉にほうきにまたがり、大空へと飛び立っていた。
綺麗に一列になって空を滑空する生徒もいれば、うまくバランスが取れずにぐるぐると空中を回りながら「うわああ!」と叫んでいる生徒もいる。
天乃あやめ「(呆然と見上げながら)みんな、本当に空を飛んでる……。お母さん、私、とんでもない学校に転校しちゃったみたい……」
黒川先生「(立ち止まり、あやめをキッと睨んで)天乃さん、よそ見をしない。次の時間はあなたもあの『飛行術』の授業に出ても leadership(指導)を受けさせます。飛び方を忘れた、なんて言い訳は通用しませんよ」
天乃あやめ「えええっ!? 私も飛ぶんですか!?」
黒川先生「勿論―――」
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