2話:謎多き生徒会長
第2話 / 全4話 · 729字 · 約2分
天乃あやめ「はぁ、はぁ……っ、間に合った……!」
――キーンコーンカーンコーン……
天乃あやめ「ギリギリセーフ……! 新しい制服、ちょっと着慣れないな。前の学校よりずっと大きいし、みんなの雰囲気も違う……」
――コツ、コツ(ブーツの足音)
天乃あやめ「えっと、職員室はどこだろう……。初日から迷子になってる暇はないのに、右も左もわからないよ……」
生徒会長「そこの生徒、廊下で立ち止まらないように」
天乃あやめ「ひゃいっ!?(びっくりして振り返る)」
生徒会長「……ん? 君が今日から編入する天乃さんですね。私は生徒会長です。案内しますから、こちらへどうぞ」
天乃あやめ「あ、ありがとうございます……! 助かりました……」
――2人は並んで廊下を歩き出す
生徒会長「天乃さん。この学校に来るにあたって、ルールはちゃんと頭に入っていますか?」
天乃あやめ「えっ? 校則ですか? ええと、一通り目を通したつもりですけど……」
生徒会長「ならいい。……特に『裏庭の時計塔』には、絶対に近づかないことだ」
天乃あやめ「え……? 時計塔? どうしてですか?」
生徒会長「(立ち止まり、あやめをじっと見つめて)……君が『あの力』に巻き込まれないためだよ」
天乃あやめ「え……? あの力、って……?」
生徒会長「おっと、これ以上は私の口からは言えないな。さあ、職員室はここだ。……気をつけてね、天乃あやめさん」
――生徒会長は意味深な笑みを浮かべ、そのまま去っていった。職員室の扉の前で、あやめは一人立ち尽くす。
天乃あやめ「(心臓がバクバク鳴っている)……私の名前、まだ教えてないのに……。なんで下の名前まで知ってたの……!?―――」