表示設定

文字サイズ
行間
フォント
背景
文字方向

4話:時計塔の謎

第4話 / 全4話 · 888字 · 約2分
天乃あやめ「(時計塔の窓を見上げて、ゾクッと鳥肌が立つ)……今、誰かと目が合ったような……。気のせい、だよね……?」
木下先生「おい天乃! ボーッとするな、危ないからお前はここで待ってろ! 先生がほうきを回収してくる!」
――木下先生は自分のほうきに飛び乗り、猛スピードで時計塔へと向かっていった。
クラスメイト「大丈夫? 天乃さん。あそこの時計塔、夜になると変な音が聞こえるって噂だよ……」
クラスメイト「近づくだけで魔力を吸い取られるって話もあるし、関わらないほうがいいよ……」
天乃あやめ「(みんなの話を聞いて、ますます怖くなる)……あ、あはは……。うん、気をつけなきゃね……」
――外での授業が終わり、放課後。すっかり夕闇に包まれた魔法学園。あやめは、どうしても昼間の視線が忘れられず、一人でこっそりと裏庭の時計塔の前まで来ていた。
天乃あやめ「(不気味にそびえ立つ時計塔を見上げて)……『あの力に巻き込まれないためだ』、か……。やっぱり、何かあるよね」
――ギィィ……
天乃あやめ「ひゃっ!?(飛び上がる)」
――静まり返った裏庭に、重い扉が開く音が響く。絶対に開かないはずの時計塔の入り口の扉が、ほんの少しだけ隙間を開けて揺れていた。まるで、あやめを中に誘い込むかのように。
天乃あやめ「開いてる……? ううん、入っちゃダメ。生徒会長も近づくなって言ってたし……。でも、もし私の魔力のせいで何かが壊れちゃってたら……」
――ゴーーーーン……ゴーーーーン……
――突然、動かないはずの時計塔の鐘が、地響きのような音を立てて鳴り響いた
。それと同時に、あやめの体が引き寄せられるように、強い風が時計塔の奥へと吹き抜ける。
天乃あやめ「うわあああっ!? 身体が、勝手に――!!」
――あやめの悲鳴とともに、時計塔の扉がバタンと大きな音を立てて閉まった。完全な暗闇の中、あやめの足元が怪しく光り始める。
???「……だから、近づくなと言っただろう。あやめ」
天乃あやめ「(ハッと暗闇を見つめる)……えっ!? その声、まさか……!―――」
« 前の話 目次

この話への感想

まだ感想はありません。