第二話 喉の奥
第2話 / 全5話 · 437字 · 約1分
せらは、あの日から食欲がなく、頭痛もし、めまいもひどくやせ細っていきました。病院の人に原因を調べてもらっても何一つ分かることがありませんでした。今はたくさんのひとに治療をしてもらっています。
「せらちゃん、最近気になることとかある?」
と、病院の人に言われました。
「喉の・・・奥になにかいる気がする・・・」
せらはそいいっぱい声を出し、汗をダラダラ流しながら言いました。
喉の奥はまるで誰かに触られているようにザラザラしていました。
さらに、せらの口が開いたと思えば、聞いたことのない誰かの声が口を操っているかのように、悲鳴を上げました。時には「お前が悪い・・・お前が悪い・・・」と繰り返し、せらを恨んでいました。
せらのお母さんは「気味が悪い」というばかりで冷たい目で睨みつけてくることもありました。
「今私が頼るべきものは何?」と自分で自分に聞いては、「どうしたらいいの?」と思うこともありました。
せらは今、出口のない病気に覆われています。