古墳就活
第3話 / 全5話 · 297字 · 約1分
時は六世紀。
私は上野の国(現・群馬県)の埴輪工房にて生まれた。
そんな私に弟がいたことをMつい民の諸君は知っていただろうか。
4人の弟は、私と同じ埴輪工房で生まれ、共に幼少の期を過ごした。
ある日、私の就職が決まった。
埴輪に「ニート」などという選択肢はないからね?
私たち5人兄弟は、それぞれ別の古墳へと運ばれ、散ってしまった。
私は上野の国(現・群馬県太田市飯塚町)にあるとある首長の葬られた古墳へと配属され、それを守った。
もとより埴輪、特に武人埴輪の役割は、古墳に葬られた首長を、古墳をあらゆる邪気から守ることである。今でいう警備員のようなものだ。